今日、5月17日はオトンのいなくなった日…
つまり命日…
私が小学3年の今日…
私の前から父親がいなくなった…
あの日のことは忘れられない…
初めて身近に死ということに直面した…
あの日、朝まではちゃんと私の前にいて、言葉を交わしたのに…
オトンのいなくなったあの5月17日…
よく晴れた日だった…
学校にいく前に家の前で集団登校を待ちながら縄跳びしてたっけな~
そしていつものように学校へ…
休み時間は当時流行ってた?通称コメツキっていう虫を採るのに夢中だった…
あの日は特にたくさん採れたんだよね~
そして3限目か4限目の途中だったかな~
他の先生が教室に入ってきて… 私の名前が呼ばれた…
先生は血相を変えていたからただならぬことだってわかった…
ランドセルに教科書入れて、慌てて教室を出た…
知り合いのおばさんとおじさんが来てて車に乗せられて…
着いた先は病院だった…
すでにそこにはオカンと親戚の人、兄貴がいた…(兄貴がいたか、後からきたかだった…)
すぐに処置室に入り…
そこにはオトンがモニターを付けられて医者と看護師さんに囲まれ処置されていた…
『おとぅさ~ん…』
泣きながらそう呼んだけど…
結局二度とオトンが私や家族の名を呼ぶことはなかった…
享年39歳…
オトンは私達の前からいなくなった…
8歳にして父親が冷たくなっていく感触をあじわった…
葬儀屋さんがくるまで待合室で待った…
今でもはっきり覚えているのは、親戚のおばちゃんに
『Mizukiちゃん、ジュース飲もうか…』
って言われて自販機へ…
『何がいい?』
って聞かれて自販機のジュースを見た…
『これ、グレープジュース…』
と指を差して買ってもらったジュースはとても苦かった…
グレープじゃないの??
よくよく缶を見たらグレープフルーツジュースと書いてあった…
それまでグレープフルーツという飲み物があることすら知らなかった8歳の私にはグレープフルーツって葡萄のフルーツジュースとしか思ってなかった…
父親が死んだ日…
初めてグレープフルーツの存在を知った…
ちなみにこれから20歳すぎるまでグレープフルーツは私にとって大嫌いなものになった…(今は飲めるけどね…(笑)
それからお通夜、葬式と怒濤の日々…
落ち着いてからもしばらくは父親が死んだとわかってはいたけど、玄関が開くたびにオトンが帰ってきたんじゃないかって思う日々が続いた…
って暗い話で始まってすみません…
ふとあの日のことが…
こんな話より、オトンとの思い出を語った方がオトンも喜ぶかな~
気持ちを切り替え…
私はオトンが大好きでした…
オトンも私が大好きでした…
オトンは女の子が欲しくて欲しくてたまらなかったときに生まれたのが私ですから、かなり愛されて育ちました…
オトンとの思い出はたった8年しかないけどたくさんあります
休みの日は車でドライブによく行きました~
しかも2人きりで~(笑)
遊園地にも連れてってくれたり…
よく行ったのは港…
外国船の大きいのを見せたかったみたいでよく見に行きました~
ある冬の寒い日に行ったとき、オトンはおしるこの缶ジュース、私にはミルクセーキのジュースを飲んだ記憶が何故か鮮明にあります…
だから今でもミルクセーキを見るとオトンを思い出します…
あと出張が多かったオトンは必ずお土産をくれました…
なのに覚えているのは『アポロチョコレート』をもらったこと…
たまにお土産が変えずにお菓子をくれたりした?(笑)
他には新鮮な生ウニをイガイガ状態でよく持って帰ってきた記憶が…(決して漁師じゃないはずなんだけど…(笑)
それを家でさばいて?新鮮なウニを食べた記憶…
めちゃくちゃ美味しかった~
あと母の日はかならずオトンが晩御飯を作ってくれて…
巻き鮨とかちらし寿司が定番でしたが、私はそれが大好きでした…
お風呂は必ずオトンと入りました…
そして膝のうえに寝て髪を洗ってもらうのが大好きでした…
ちなみにシャンプーはメリットでした…(爆)
日曜日の朝、オトンが寝ながら新聞を読んでる背中に乗るのが大好きでした…
たまに腰をフミフミさせれたりもして…(爆)
寝るときも必ずオトンの腕の中でした…
まだ小さいのによく晩酌の相手もしました…
ビールを一口よく飲まされました…(笑)
あとオトンは目玉焼きには醤油派、私はソース派で幼いながらに言い合いになったことも?(爆)
そんなオトンは八代亜紀の大FANで日曜日はよく八代亜紀がかかってました…(笑)
(ちなみにオカンは石原裕次郎の大FANなので石原裕次郎もよくかかってました…(爆))
ある年の大晦日のレコード大賞でオトンと賭けたことがありました
その年は八代亜紀か五木ひろしか…
どちらが大賞を取るか…って年で…
オトンはもちろん八代亜紀
私は五木ひろしに賭けました…
軍配が上がったのは五木ひろし…
100円ゲットしました~
かなり悔しがってましたが…(爆)
普段はそんな優しいオトンですが躾けはかなり厳しかったです…
悪いことをしたらめちゃくちゃ叱られました…
玄関から追い出されたり、柱に縛り付けられたり…
兄貴なんて車でお墓まで連れていかれて木に縛り付けられて置いてこられたこともありましたから~Σ( ̄□ ̄;)
まぁ、しばらくして迎えに行ってちゃんと反省したことが確認できたら家に帰ってこられましたが…(ちなみに私も一緒に謝ってあげた優しい妹です…(爆))
そんなオトンとの思い出話は数えきれないほどあります…
たった8年ですが、私も昔の記憶がかなりあって…
自分でいうのも何ですが昔は記憶力のいい子だったのが幸をなしてます…
最近のことは覚えてないけど~(笑)
きっとこの記憶がオトンが私に残してくれた宝物なんだと思います…
しかし、オトンもまさか娘が未だ行かず後家になろうとは思ってなかっただろうに…(爆)
長々と書いてしまいましたが、これが私にできるオトンへの命日の供養です…
オトン、まだまだ会える日は先だけど、天国で見守っててね!
世界一最愛のオトンへ
オトンが世界一愛した娘より…
